コピーライターが住まいや地域をレポート

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その道のプロがいる! 頼れる専門家がいる!
こだわりのお店を探訪

2017年6月13日

甥っ子から久しぶりにおねだりの電話。
最近、野球クラブに入部したらしく
「次のお誕生日は、グローブが欲しい」の一言。
こんな時だけ連絡あるなぁ~と、思いつつも
可愛い甥っ子のためならとついつい頑張ってしまうのが叔母心。
そういえば、この間、長浜あたりを散歩していたときに、
「こんなところに野球道具屋さんが…」と、思ったお店があったっけな!
ということで、早速、ふらりと寄ってみた。
『久保田運動具店』と書かれたそのお店の扉をくぐって
まず、驚いたのがズラリと並んだグローブの数だ。

久保田運動具店(KUBOTA SLUGGER)

バットやウェアなども揃っているが、
グローブだけは飛び抜けた品揃え。
しかも、良く見てみると新品の棚とは別に
使い込まれ年季の入ったものが飾られてある。

久保田運動具店(KUBOTA SLUGGER)

対応してくれたスタッフの千住秀敏さんに聞いたところ
どれも、プロの選手が使っていたものらしい。
今や監督として活躍する人たちから地元球団のあの人気選手まで
野球はそれほど詳しくない私でも知っている名前ばかりだ。
大阪を本社とする久保田運動具店の“Slugger”印のグローブは、
どうやら、プロ野球選手も御用達のブランドらしい。

久保田運動具店(KUBOTA SLUGGER)

しかも、ここ大手門にある福岡店には伝説の人物がいるのだとか。
“現代の名工”にも選出された、江頭重利さんだ。

久保田運動具店(KUBOTA SLUGGER)

「湯もみ型付け」という江頭さんが独自に編み出した技術によって、
新品のグローブでも選手の手に馴染むように加工する技術なのだとか。
既に御年80歳を超えられて、毎日出勤されているわけではないそうだが、
日本の野球用具を支えるマイスターを頼って、
プロはもちろん、日本中の野球少年や野球愛好家がわざわざ福岡店を訪れるらしい。

お話を伺っている間も、
未来のスターを目指す野球少年が自らのグローブを大事そうに持ってきた。
お店で購入した人には、メンテナンスも行っているそう。

久保田運動具店(KUBOTA SLUGGER)

千住さんによると「グラブの傷みをみれば、その人がどんなプレーをしているか、
プレーのどこを改善すべきか」がわかるらしい。
さらに、「小さな頃から自分にあったいい道具を使っていることも、
野球が上手くなる秘訣」なのだとか。

これは、絶対甥っ子自身にグローブを触りながら選んでもらう方がよさそうだ!
ということで、「近々、一緒に来ますね!」の誓いを残して
今日のところはお店を後にした。

職人と呼ぶにふさわしい人たちの熱いこだわりを聞いていたら
こちらも気持ちが凛とする気分。
次の待ち合わせまで時間もあったので、この気分そのままに
すぐ近くの「手紙用品の専門店」にも足を伸ばしてみることにした。

リンデ カルトナージュ(linde-cartonage)

4年前に大手門にオープンした『リンデカルトナージュ』は、
編集者も務める店主の瀬口賢一さんが、
印刷物好きが講じてオープンさせた手紙用品を扱うお店。
万年筆をはじめとした筆記具と封筒や便箋が中心だが、
他にも版画や包装紙など、世界中のいろんな紙が揃っている。

リンデ カルトナージュ(linde-cartonage)

店主が自ら海外に足を運んで商品をセレクトしてくることも多いらしく、
他ではなかなか目にすることができないような品揃えも魅力。
お話をお聞きすると、その1つひとつに関して
丁寧に説明してくれるのが印象的だった。

リンデ カルトナージュ(linde-cartonage)

その美しさに目を奪われて万年筆をじっと見ていたら
「万年筆で書いた文字は人の体温みたい」、
「線の抑揚や柔らかさは万年筆だからできる」といった話を聞かせてくれた。
気づけばすっかり長居をしている。
「ゆっくり時間を過ごして欲しいからこの大手門を選んだんですよ」
というのも納得できる。

リンデ カルトナージュ(linde-cartonage)

普段、パソコン&メールばかりを使っているが、
たまには、ゆっくり時間をとって大切な人に手紙を書いてみたいもんだ。
月に一度、手紙にまつわるあれこれを学ぶ「手紙のじかん」
というワークショップも行っているらしい。
ぜひ、次回は参加してみたいものだ。

最後に向かうのは、仲間との待ち合わせ。
今日を締めくくるにふさわしい、
こだわりのビールが味わえるガストロパブだ。

ガストロパブ エールズ(GASTRO PUB ALES)

そもそもガストロパブとは、
イギリスでおなじみのいわゆるパブのなかでも
食事ができるパブを言うのだとか。
まずは何より乾杯の一杯から。
6時の待ち合わせだったけど、
夏を迎える前のこの季節はこの明るさ!
早い時間からビールが飲めるってしあわせー。

ガストロパブ エールズ(GASTRO PUB ALES)

ここ『ガストロパブ エールズ』の魅力は、
最近、人気急上昇の地ビール「クラフトビール」が飲めること。
しかも、ハンドポンプから直接注がれる
英国伝統スタイルのリアルエールの生が飲めるのだ。
貯蔵用のタンクで熟成が行われる大掛かりなビールづくりとは違い、
地域限定、生産量も限定で作られる地ビールだからできる
樽仕上げができるということらしい。
日によって飲める生ビールは変わるそうだが常時8種類以上が揃っている。

ガストロパブ エールズ(GASTRO PUB ALES)

どのビールを飲めばいいのやら?
ということで店主の坂平正芳さんにクラフトビールのなかでも
オススメのビールメーカーを聞いてみた。
初心者にも飲みやすいのが、
イギリスを代表するブランド「バス ペール エール」。
またスコットランド発の「ブリュードッグ」は、
ここ数年世界中のビールファンの舌をとりこにしているらしい。
実は国産のクラフトビールメーカーも頑張っているそうで、
長野発の「よなよなエール」や、「ひでじビール」は全国区の人気だ。

ガストロパブ エールズ(GASTRO PUB ALES)

メンバー4人とも違うメーカーのクラフトビールを頼んだので
ちょっとずつお裾分け。

だったら、料理も定番の英国パブ風で行きましょう!
ということで、フィッシュ&チップスをオーダー。

ガストロパブ エールズ(GASTRO PUB ALES)

もちろん、ワインやスコッチも充実はしているのだが、
今日は、みんなビール一筋で行く模樣。
生ビール以外にもボトルビールも珍しいクラフト系が揃っている。

ガストロパブ エールズ(GASTRO PUB ALES)

実は、初めて知ったのだが福岡にもいくつか
地ビールをつくっているところはあるそうなのだ。
そのうちのひとつ「ブルーマスター」。
福岡らしく、あまおうとのコラボビールなんてのも発売中だ。
大人に大切なのは、こだわりよ!
後日、一緒だった友人に聞いたところ
ほろ酔い気分の私は、その夜
こだわりについて熱く語っていたらしい。

【check point 14】久保田運動具店(KUBOTA SLUGGER)

久保田運動具店(KUBOTA SLUGGER)

■ 久保田運動具店(KUBOTA SLUGGER)

住所:福岡市中央区大手門2-9-29

プロ野球選手も御用達、日本各地のファンが集まる野球用品店。グローブの湯もみ型付けを考案した伝説の職人がいる

【check point 15】リンデ カルトナージュ(linde-cartonage)

リンデ カルトナージュ(linde-cartonage)

■ リンデ カルトナージュ(linde-cartonage)

住所:福岡市中央区大手門1-8-11 サンフルノビル2F-B

コミュニケーションツールのひとつ、「手紙」をテーマに、便箋やカード、封筒、カルトナージュ(箱)などを独自に企画している紙のコンセプトストア。

【check point 16】ガストロパブ エールズ(GASTRO PUB ALES)

ガストロパブ エールズ(GASTRO PUB ALES)

■ ガストロパブ エールズ(GASTRO PUB ALES)

住所:福岡市中央区舞鶴1-3-14-1F

福岡初上陸のブリュードッグをはじめとする、多数の地ビールを楽しむことができる。旬の食材を使用したタパスから本格的な英国料理まで多種多様なメニューも。

この物件を
レポートするのは

Yasuko Uemura

コピーライター・ディレクター

植村 康子

福岡に暮らして数十年。デザイン関係の会社で働く。食べることが何よりの趣味で、ワインと日本酒が大好物。 行きつけのビストロで仕事帰りの一杯が何よりの至福。飲んでも歩いて帰れる都心暮らしに愛着はあるが、 最近は、ちょっと落ち着いた暮らしにも憧れが出てきたところ。

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